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500人を超える遺児が進学、夢への一歩踏み出す

震災遺児に進学の夢を――。東日本大震災で親を亡くした子どもの大学や専門学校の学費を全額援助する公益財団法人「みちのく未来基金」(仙台市)は、設立から4年間で434人の進学を支援した。今春進学予定の約100人を加えると、500人を超える。震災から5年を前にした10日、代表者らが都内で記者会見を開き、これまでの活動報告とともに今後20数年間にわたって継続していく決意を新たにした。

累計給付11.8億円、寄付は24億円超

同基金は、両親かいずれかの親を失った子どもを対象に、大学や短大、専門学校の入学金と授業料を返済不要で全額給付する(年間上限300万円)。人数制限を設けず、震災時ゼロ歳だった子どもが大学などを卒業するまでの約25年にわたって継続する。

5年の節目に代表者が揃って決意表明した(左からカゴメ・西、ロート製薬・山田、長沼、カルビー・松本、エバラ食品・宮崎)

5年の節目に代表者が揃って決意表明した(左からカゴメ・西、ロート製薬・山田、長沼、カルビー・松本、エバラ食品・宮崎)

ロート製薬の山田邦雄会長兼CEOがカルビーとカゴメに呼び掛け、2011年10月に財団を設立した。高卒後の経済的な援助はほとんどなく、遺児の多くは「家族に迷惑をかけられない」といった理由で進学を断念するケースが少なくないという。「復興を担う若者の夢や目標を途切れさせてはいけない」。そんな思いで3社が腰を上げ、2013年からはエバラ食品工業も運営会社に加わった。

4社は社内公募で選んだ社員を2人ずつ仙台市の事務所に派遣。宮城、岩手、福島3県を中心に手分けして高校を1校ずつ訪問し、対象となる生徒を探している。給付金の原資は4社を中心に、その他企業・団体と個人の寄付で賄っている。

会見での報告によると、2012年春に進学した1期生から4年間に計434人(宮城:245、岩手:149、福島:25、県外:15)に奨学金を給付。今春卒業予定で進学を希望する5期生105人(うち2月末現在で85人が進路決定)を加えると、累計の給付人数は500人を大きく超える。厚生労働省の調査(2015年)によると、3県の震災遺児・孤児は1778人いるとされ、基金はさらに原発関連死や震災当時出張などで親を亡くした3県以外に在住する子どもを対象に加えている。

また、5年間の累計給付額は11億8000万円ほどに達する見通しだ。今年から国や大学などが授業料の減免措置を終えるケースが急激に増えていることもあり、今年の給付額は過去最大の3億8000万円を超える規模にまで増える見込み。また、現状で25年間の総額は40億円ほどになると見積もっている。

一方、基金にはこれまでに約500の企業・団体と3000人を超える個人から寄付が集まり、累計24億1000万円、件数ベースで3万件を超えた(3月1週現在)。基金設立後の2012年は200件を超えるほどだった月間の寄付件数は、2015年には800件ほどへと増加。特に震災関連報道が増える毎年3月に、申し込みが急増する傾向があるという。

同基金は他にも、奨学生らによる交流イベントやスタッフとの面談なども積極的に実施しており、単に「支援する・される」だけの関係ではなく互いが「寄り添う」ような間柄を重視。約4年半を経た現在は、こうした取り組みがむしろ主体になりつつあるという。具体的には、毎年3月に新たな奨学生を迎える交流会を開催しているほか、夏にはバーベキューなども実施。ある奨学生が「家族のような存在」と話すほど、友情の輪が広がっているようだ。

約25年間、「最後の1人まで続ける」

この日の会見には、運営4社の代表と基金の長沼孝義代表理事が顔を揃え、活動の手応えとともに今後の意気込みや寄付の協力を熱く呼びかけた。ロート製薬の山田会長は、「『何とかしなければ』と直感で立ち上げた基金だったが、行動してよかったと正直に思う」と当時の決断を振り返ると、「最もつらいはずの子どもたちがそれぞれの悩みを乗り越え、歩んでくれている。これからの未来を支えてくれるのは間違いないだろう」と将来への期待を口にした。

途中から参画したエバラ食品工業の宮崎遵社長は、「息の長い支援活動を模索していた際に(基金を)知り、感銘した」と意義を強調。カゴメの西秀訓会長は、「どうしても(給付人数や金額などの)数字の話題になりがちだが、忘れてはならないのはそれぞれの人生を背負っている『1人ひとり』であるということだ」と熱を込めた。

3者と同様に多くの関係者のサポートに感謝したカルビーの松本晃会長兼CEOは、一方で「まだ4年半だ。あと20数年間ある」と気を引き締めることも忘れず、「会社としても個人としても、生きている限りコミットしていきたい」と宣言。ロート製薬の山田会長も、「マラソンでいうとまだ10㎞地点。これから多くの山や坂があるだろう。基金の意義をもっと知ってもらい、一緒に活動を続けていきたい」と継続を誓った。

みちのく未来基金で育つ奨学生らには、十人十色の物語と夢が詰まっている。溌剌とした声で会見の司会進行を務めた宮城県女川町出身の阿部真奈さん(21歳)もその1人だ。高校1年だったあの日を境に、母親と祖父、姪を失った。高校卒業後は大学への進学をあきらめ、就職するつもりだったという。そんな矢先に基金と出会い、道が開けた。今は慶応大学に通い、アナウンサーになるという夢を追いかけている。

阿部さんのように夢に向かって力強く歩む人がいれば、もしかしたら少し迷ったり、壁にぶち当たっている人がいるかもしれない。ゴールに行き着くまでの歩幅やスピードは、人それぞれ違うはずだ。ただ、彼・彼女たちはこの5年間で、途方もない悲しみから這い上がり、前へと踏み出す勇気と強さを何度も見せてきた。若い独自の感性で、東北の、そして日本の未来を切り拓いていってほしい。

昨年秋、宮城県気仙沼市で震災後の2011年6月に生まれた遺児が新たに見つかったという。長沼代表理事は、「おそらくこの子が最後になるだろう。最後の1人まで活動を続ける」と固く誓い、未来へ思いを馳せる。問い合わせはTEL022-343-9996またはinfo@michinoku-mirai.orgまで。

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=12924)


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