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陸前高田市の市長の夢 「陸前高田を復興の象徴にする」

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東日本大震災と向き合い3月11日を「はじまり」に変えた30人の夢を掲載した書籍『3.11からの夢』とのコラボ記事です。

俺は、人として間違っていたのか

あの日、真っ黒な壁のような津波が触れるものすべてを壊し、跡形もなく消し去った。絶望の中で、真っ先に浮かんだのは妻と2人の息子。家族の顔を一目見たいと思った。しかし、「この場の指揮はだれが執るのか?」。それは市長の役目であり、俺の責任だった。数分の猶予もない。家族の面影を振り切り、公務に没頭した。

息子に会えたのは翌日。無事だった。妻に会えたのは3週間後。遺体安置所だった。黒く変色した肌。震災前の面影はないが、それはたしかに妻だった。遺体の前で、何度も詫びた。仕事を優先して、夫らしいこと、父親らしいことを何一つできなかった。俺は人として間違っていたのかもしれない。後悔、それに尽きる。

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男だけになった所帯、洗濯物がそのままになった汚い部屋に妻の仏壇がある。震災からもうすぐ5年、息子たちが拝んでいる姿は一度も見たことはない。母の死を認めたくないのだろう。家族でメシを食いにいけば、4人がけの席が1つ空く。車の助手席にはだれも座らない。暮らしの中で、ふいに妻だけがいないことが思い出される。そのたびに「あぁ、失敗した」と思う。息子たちはどう思っているのだろう。俺が考えすぎなのかもしれないが。

目標は、陸前高田の町を震災から8年で復興させること。大きな1歩として、今年の秋、ベルトコンベアでの土砂運搬作業が終了した。山を削り、土を運ぶために張り巡らされていた巨大なベルトコンベアが、ついに解体される。我々被災者にとっては「復興の象徴」だったものだ。それがなくなってしまうのは嬉しい反面、複雑な気持ちだが、まだまだ道半ば。子どもはもちろん、お年寄りや障がいのある方が幸せに暮らし、どこよりも人生を謳歌できる町をつくる。笑顔と幸せがあふれていて、「おまえ元気ないな。ちょっと陸前高田いってこいよ」と、まるでパワースポットのように日本中の人にすすめてもらえる町にする。これは、震災を経験し、相手の立場や心の痛みを慮ることができる、俺たちだからできることだ。

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それから。息子たちには自分が生きたいように生きてほしい。とにかく、後悔はしてほしくない。親として、息子の人生を見守ってやりたい。そして、できることは全部してやりたいと思う。1回きりの人生。最期の最期まで生き抜いて。それが俺の一番の望みだ。

>3.11からの夢のコラボ記事一覧はこちら
記事提供:3.11からの夢(いろは出版)

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=12736)


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