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過疎地の課題を解決するのは社会的弱者のチカラ!経営力ある右腕人材と描く未来

震災以降立ち上がった東北の団体のリーダーの元に、若手経営人材「右腕」を3年間で約200人派遣してきた「右腕派遣プログラム」。東北で活躍する「右腕」とリーダーのインタビューを紹介します。

塩竈神社近くの中心部商店街に構えた店舗から、オレンジ色のジャンパーを着たスタッフたちが、元気よくテキパキとお客様の元に出向く姿が見える。

宮城県塩釜市を拠点に高齢者向けの宅食事業を中心とした「愛さんさんプロジェクト」を展開する愛さんさん宅食(株)代表取締役の小尾勝吉さんに、事業を開始してから約3年間の振り返りと今後の事業展開、そして未来のビジョンを伺いました。

●愛さんさん宅食の右腕募集要項

—愛さんさん宅食がどんな事業を行っているか教えてください。

私たちは、被災沿岸部の社会的な課題である介護従事者不足、在宅介護などの解決のために、「宅食サービス」と「障がい者就労支援」を通じて事業として継続的に貢献する仕組みを創っています。 従業員さんには、障がいを持つ方やシングルマザーの方を積極的に採用し、「食」と「職」を通じた経済的自立支援を展開しているところです。これからは「訪問介護事業」や「家事代行業」にも取り組んでいく予定です。

—2013年4月から事業を開始して約3年。振り返るとどんな期間でしたか。

あっという間で様々な苦労がありましたね。この事業を始めるまでは、自分は雇用される側でしたが、主体的な経営者になってはじめて見える景色がありました。独立して事業を開始する方の中には、それまでの経験や実績を活かすケースが多いかと思うのですが、私の場合は未経験の分野で初めてのチャレンジばかりでしたから。でも、だからこそ新しい気持ちで出発できましたし、やりがいを実感できています。

愛さんさん宅食株式会社代表の小尾勝吉さん。お客様の声が壁一面に掲示されている。感謝と喜びのメッセージだ。

愛さんさん宅食株式会社代表の小尾勝吉さん。お客様の声が壁一面に掲示されている。感謝と喜びのメッセージだ。

—初めてのチャレンジから成果を生みだしておられるのですね。この3年、特に意識して進めてきたことは何ですか。

まずは、企業理念の浸透をスタッフ・関係者と進めてきました。事あるごとに経営理念と社訓の「家族愛・親孝行」をスタッフに語りかけ、事業の中での判断や評価の際にもこれらを基準にしながら意識するようにしました。次には、お弁当の内製化です。事業開始後は、委託でお弁当を製造していましたが、昨年から塩竈店で実現しました。その成果として、味をおいしく改善したり、原価率を下げることができました。これを進める上では、調理器具や設備をどう整えるか、製造・配達のオペレーションの確立、冷凍食品をなるべく使用しない工夫などの仕組み化に知恵を絞りましたね。

お弁当の内製化のため設置した調理場。

お弁当の内製化のため設置した調理場。

—なるほど。内製化でより喜ばれる商品づくりにつながったのですね。では、今の課題としてはどんなことがありますか。

まずは、事業の損益分岐点がプラスになるまでの期間を短くすることです。現在は1回ごと配達していますが、商品を冷蔵にすることで2〜3日に1回の配達にできないか、客単価をアップするために身近な生活のお願いごとを事業にできないかも考えています。いわゆる日本に昔からあった三河屋さんモデルですね。弊社が築いた地域のお客様と、これらを結んだ物流網に何を乗せるといいのか、事業モデルを構築しているところです。

あとは、組織の中核人材の育成です。塩竈店では今まで育ててきたスタッフが、この4月から新たなセンター長としてデビューします。今後の多店舗展開を見据えると、どの店舗のセンター長でも3ヶ月、1年で目標を達成できるような人材育成のモデルが必要です。新店舗開発のモデルもさらに精度を高めたいですね。

力を注いでいる「おかずパック」の全国展開のフライヤー

力を注いでいる「おかずパック」の全国展開のフライヤー

—事業の仕組みをさらに磨いて、店舗展開を支える中核人材が育てば、事業展開のスピードが増していきますね。

はい、そうです。特に、事業モデルのイノベーション、おかずパックの全国展開モデル、生活改善事業の開発、生活支援サービス、この4つのプロジェクトの小さな実験を繰り返しています。今は、自分自身に対しても「何のためにやっているのか」を常に問いかけて、初心を忘れないようにしたり、必ずできると信じて期限を区切りながら集中するようにしています。

—事業を通じて出会った方々からどんな反応がありますか。

勤務している障がい者の方からは「会社に入れてよかった。共に働くメンバーとの人間関係もいいし、お給料も良くなりました!」と言っていただいています。会社では家族愛と規律を大事にしているので、挨拶の仕方や声のかけ方の練習もしているんですよ。お客様からは「宅食のお陰で助かっているから、事業をやめないでね」「できたてのご飯は暖かくて美味しいね」というお言葉も頂いています。

—お客様からの感謝のカードが壁にたくさん掲示されていますね。こういった反応は、働き手にとって励みになるでしょうね。さて、今後は「訪問介護事業」や「家事代行業」、「介護人材養成事業」に取り組まれるということですが、これらの事業のニーズはどんな時に感じたのですか。

まず「おかずパックの宅配」に取り組むきっかけは、弊社が宅配できるエリアに住んでいる方は行政の補助が受けられて金銭的負担が少なくて済むのですが、宅配できない沿岸半島部や離島に住む方はそのメリットを受けられないという声をいただいたことでした。こういった住民の皆さんの声の中には「宅配した際に他のサービスもして欲しい」と言うものがあったんです。例えば、掃除や買い物、付き添い、庭の剪定などです。そこから訪問介護や家事代行というサービスが見えてきました。

働く側を考えてみても、事業の可能性を裏付けるデータがありました。震災後、宮城県では要介護者の人数が以前より25%増加し、2万人も増えているんです。全国の平均増加率の約2倍です。一方、石巻地区の介護人材の有効求人倍率は3.4倍と一人を3社が取り合う状態です。だからこそ介護人材の養成は急務だと感じています。人材と言う点では、この3年間の弊社での実践から、障がい者の方が長く働きたいという意欲があって、1〜2年かけて経験を積めば介護人材として活躍できることがわかりました。この事業モデルは日本の総人口の約6%、約700万人の障がい者の方の働き方の可能性を広げる取り組みなんです。

障がいを持つスタッフもイキイキと勤務中!

障がいを持つスタッフもイキイキと勤務中!

—なるほど。困っている住民の方がたくさんいらっしゃるのに、これに応えるサービスや組織、人材が足りていないのですね。驚きました。では、これらの事業を一緒に取り組む右腕に期待することやメッセージをお願いします。

「人間が好きで熱い方」が来てくださると嬉しいです。私とディスカッションしながら、試行錯誤を繰り返して新規事業を形作る人を求めています。MBA等を取得された方などにとっても、その知識を実践で活用できる場をご提供できるだろうと考えています。そして、仕事はもちろんですが、自分の可能性が引き出せるように、そして互いが成長していけるような環境づくりをしていきたいですね。そのためには、仕事の中での学びに加えて、社外での様々なネットワークや学びの場にも参加していただこうと思っています。人間的成長があれば、多くの方に貢献できる事業を進めることにもつながりますから。弊社のビジョンに向かって一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。

—人間の成長と組織の成長の相互作用で広がっていくイメージですね。では最後に、小尾さんの未来へのビジョンを教えてください。

障がい者やシングルマザーなど社会的弱者の方の経済的自立支援と生きがいづくりを行う会社にしていきたいと思っています。そのためには、今の塩竈・石巻エリアでの事業展開から日本全国に広げていきたいですね。そうすることで地域格差がなくなり、誰でもが公平にサービスを受けていただけるようになると思います。お客様からは「なくては困る」言っていただけるよう、さらに輪をつなげたいです。組織については後継者を育成し、いつかは自分がトップにいなくても、成果が出せて持続する組織にしたいと思っています。

—小尾さん、ありがとうございました。

●愛さんさん宅食の右腕募集要項

(書き手・写真:遠藤智栄)

記事提供:みちのく仕事(NPO法人ETIC.)

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=13314)


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