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自治体の枠を越え、8町村の住民が対話 「双葉郡未来会議」始まる

いわき市産業創造館企画展示ホールにて開催された「双葉郡未来会議」。ほぼ満席の会場内は参加者約120名。そのうちの約6割が双葉郡出身者。

いわき市産業創造館企画展示ホールにて開催された「双葉郡未来会議」。ほぼ満席の会場内は参加者約120名。そのうちの約6割が双葉郡出身者。

12月5日、双葉郡8町村の住民が集まる「双葉郡未来会議」が開催された。
浜通りにある双葉郡の8町村は、昭和の大合併に続く平成の合併の時も合併しなかった。震災後も、原発災害という未曾有の出来事の対応に町村ごとに追われ、各町村の判断はバラバラになり、その後は避難指示区域の変遷により、隣り合う市町村に自由に出入りできなくなった。そして隣り合う町村のことにまで目が向きにくい状況のまま今に至っている。

避難のために県内外にバラバラになった双葉郡の住民たちも、元々はお隣同士。震災から5年が経とうとする今だからこそ「自分の自治体のことだけでなく、お隣の実情を知り、それぞれの立場を理解し合いたい」と民間レベルの話し合い「双葉郡未来会議season1」を12月5日(土)いわき市で開いた。今回は「避難解除とは何か」をテーマに、先に避難解除された広野町、川内村、楢葉町の住民有志が現状を報告。会場に集まった120人以上のうち、約6割が双葉郡出身者。今回の報告町村のほか、まだ帰還が決まってない町村民も参加し、避難指示解除地域の生の住民の声を聞いた。

パネルディスカション。右から鈴木教弘(楢葉町)さん、井出健人(川内村)さん、遠藤浩(広野町)さん。

パネルディスカション。右から鈴木教弘(楢葉町)さん、井出健人(川内村)さん、遠藤浩(広野町)さん。

現状報告後のパネルディスカションでは登壇者から「自分の地域の問題は見えるが、近隣地域について勉強不足だった」「初めて聞く話もあった」という気づきが出た。また、これから未来会議を続けていくために「まずはお互いを知ること」「住民同士の横のつながりで連携していく大切さ」「町村の垣根を越えて、お互いが友だちになればいい」という意見が出た。

双葉郡未来会議代表 平山勉さん(富岡町)

双葉郡未来会議代表 平山勉さん(富岡町)

双葉郡未来会議代表の平山勉さんと副代表、下枝浩徳さんは震災後「いつかは双葉郡に戻りたい」という思いを持ちながら活動を続けていた。ふるさと富岡町をはじめとする相双地域のボランティア活動を行っていた平山さん。葛尾村の復興を目指す下枝さん。各々が属する町村の復興活動をしていく中で、平山さんらはいくつもの壁にぶつかった。一番の壁は、放射能という目に見えないものに対する不安から「帰りたいけど、簡単には帰れない」という気持ちの子育て世代や若者世代が多かったことだ。

こうした経験を通じ、居住自治体にとらわれない、広い範囲での協力体制の必要性をひしひしと感じてきた二人は、2015年3月に出会う。平山さんが主催するボランティア活動に下枝さんが参加したのがきっかけだ。避難地域の家の清掃や一時帰宅の手伝いを、地元の人たちが主体となってやるというスタンスに共感した下枝さんが、平山さんに「一緒にやりたいですね」と声をかけた。話ははずみ「いっそ、双葉郡全体で協力し合う体制を作りましょう」となる。そこで同じように震災後、自分たちのふるさとの復興を目指して活動を続けてきた同世代の人たちに声をかけた。7月にいわき市で最初の会合を開き、まずはそれぞれの活動の報告や現状、今後に向けてやりたいことを話すところからスタート。具体的に未来会議の話になったのは3回目からだ。いったん話が出ると進むのは早い。12月5日に第1回目の会議を開くことを決め、具体的な内容を決めていった。

会議開催に向けて、各町村から集まった資料の展示と、それを閲覧する人たち

会議開催に向けて、各町村から集まった資料の展示と、それを閲覧する人たち

「会議」とつくが、双葉郡未来会議は何かを解決しようとする場ではない。主に30代前後を中心とする双葉郡の住民たちが、双葉郡についてもっと「知る」「見る」「つながる」ことを目的とする。根っこにあるのは、集まってお茶を飲んでおしゃべりするという、双葉郡の人たちの「お茶っこ」文化にある。「双葉郡の人たちは、茶飲み話がすごく好きなんです。集まってすぐに何かを決めようという話には慣れていない。だからこの会議も、茶飲み話のような寄り合いから始めましょうというゆるい趣旨でやろうとしています」と下枝さんは話す。実際、今までの会合も、お酒を飲みながら出たアイデアを、ホワイトボードに書いていく形でやってきた。「どうすっぺかな」「どうすっぺかな」としゃべっているうちに「これ、どうだべ」とアイデアが出てくる。普通にしゃべっていくうちにポロリと課題が出てくる。「大切なのは結論を出すことではなく双葉郡がどうなったらいいだろうかという、あり方を探していくことだ」と下枝さんは言う。

今後は4回に分けて、双葉郡各町村の現状を聞くことを軸にしながら、大熊町と双葉町にまたがって立地する東京電力福島第一原子力発電所を見学したり、双葉郡の町村の現地視察を行ったりしていく。正解がない中で、お互いの率直な意見や考えを出しながら、何かがひもとければいい。未曾有の事故により世界中から注目されている双葉郡の歴史と事実を、歴史の一証人として次の世代に語り継げるように。次世代にバトンを渡せるようになればいいと下枝さんらは考えている。

これまで地域を引っ張ってきた世代が、経験も発言力も持っているのに比べると、若者世代がまちづくりでリーダーシップをとる機会は限られている。だからこそ、声を出さない若者世代の、しかも行政の枠を超えた集まりは大切だ。この世代が近い将来、双葉郡の中心になって物事を動かしていくからだ。顔の見える集まりを続けながら、じっくりと時間をかけて双葉郡のあり方をみつけていく方法。民間ならではの、この取り組みに今後も注目していきたい

文/武田よしえ

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=12204)


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