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忘れないをカタチに・・・被災地に希望の光を灯し続けよう

01ともしびプロジェクト
毎月11日にキャンドルに明かりを灯し、それぞれの場所からFacebookページに投稿する・・・ともしびプロジェクトとは、被災地への思いをそれぞれの場所でキャンドルに明かりを灯すことで表現するアートイベントプロジェクトです。このプロジェクトを発案した、ともしびプロジェクト代表・杉浦恵一さんにお話を伺いました。

旅の途中、被災地へ

ともしびプロジェクト代表の杉浦恵一さん

ともしびプロジェクト代表の杉浦恵一さん

少年のような笑顔が印象的な杉浦さん。
「高校三年の時に大事故にあって人生いろいろ考えまして、3千円もってヒッチハイクして旅に出たんです。それが私の旅人生の始まりです。」
いきなりただ者でない雰囲気。
「24歳の時に、旅で生きていくためにはどうやったらいいか旅して考えようと思ってました。そして東北をまわったタイミングで地震が起きたんです・・・」
杉浦さんはすぐさま行動を起こしました。
地元愛知県を拠点に、知り合いからトラックを借り支援物資を積んで一週間後には福島へ。そして現地の情報やニーズを、愛知で待つ仲間たちに伝える。そんな日々が続きました。

忘れられるのが一番怖い

震災後の気仙沼には少なかった女性が働ける場所づくりのために作ったキャンドル工房

震災後の気仙沼には少なかった女性が働ける場所づくりのために作ったキャンドル工房

ボランティアを続ける中、杉浦さんは、物資の需要と供給のミスマッチが頻発していることに気がつきました。こちらには布団が余るほどあるのに、あちらの避難所には布団が全く足りていない・・・。
なんとかならないものかと思っていた矢先、気仙沼で物資のマッチングサイトを運営している人たちに出会います。
物資のマッチング、、これが今被災地には必要だと感じた杉浦さんは、その方たちの元で活動することを決めました。こうして杉浦さんは、気仙沼に拠点をおく事になったのです。そして、杉浦さんは、現地で足りないもののヒアリングのため、自ら仮設住宅をまわります。
そこで実施したアンケート調査。結果は杉浦さんの予想をしていなかったものでした。
「忘れられたくない・・忘れられるのが一番怖い」
これはなんとかできないものか、何が自分には出来るのか・・・。

キャンドルを灯そう

キャンドル工房のスタッフの皆さん

キャンドル工房のスタッフの皆さん

被災した人たちの要望は、何かが欲しいとかではなかった。「忘れられたくない・・・」という思い。
被災から半年もすると、いくつかのボランティアセンターは閉鎖し、ボランティアも急激に減っていました。
被災地外の人の意見を聞くと、
「何をしたらいいかわからない」
「募金も実際にどこに寄附されているか分からないから寄附できない」
知らないことから何もできないという悪循環。その方々が何か少しでも関わるきっかけがないものかと、杉浦さんは考えました。
そんな時、石巻で行われたキャンドルイベントに参加した杉浦さんは、キャンドルのともしびに心を動かされました。
「キャンドルっていいな」
時を同じくして日本でも広く普及していたFacebook。
「キャンドルとFacebook・・・これで何かできるんじゃないか?」
こうして本格的に2011年11月11日から、毎月11日の月命日にキャンドルを灯そう、というイベントが始まりました。

ともしびプロジェクト

復興キャンドルホルダーTOMOCANができるまで~水風船をロウに何度か漬けます

復興キャンドルホルダーTOMOCANができるまで~水風船をロウに何度か漬けます

水につけ風船を割り取り除くとロウでできたキャンドルホルダーになります

水につけ風船を割り取り除くとロウでできたキャンドルホルダーになります

着色したロウで色づけをします

着色したロウで色づけをします

このあと底を平らに切り落とし仕上げ作業をするとTOMOCANの完成

このあと底を平らに切り落とし仕上げ作業をするとTOMOCANの完成

「何かしたいって人が多いのは知ってたんです。何もできないと思ってる人が多かったので、どうにかカタチにしたいな、と。」
杉浦さんが立ち上げたFacebookのイベントページへの反応は3ヶ月で5000人程となりました。月命日の11日には様々な場所から、多くの人がメッセージと共にキャンドルの灯りがとどきます。今では日本に37支部、世界に3支部。キャンドルの灯りの輪がつながっています。
杉浦さんは、
「ろうそくを灯して何になるんだよって人もいるかと思います。でも、それを小さなきっかけにしてくれればいいなと思って」
忘れられたくないという思いと、何かをしたいけど何をしたらいいのか分からないという現実が、カタチとなって現れたもの。それが「ともしびプロジェクト」です。
「ともしびプロジェクト」では、手でコネて作るミツロウの復興キャンドル「KONECAN」と、「忘れないで下さい」という思いをこめて一つ一つ手作りしたリサイクルキャンドルホルダー「TOMOCAN」を販売しています。
また、手作りキャンドル体験ができるワークショップも開催。気仙沼においてキャンドル生産工場の常設とそれによる安定的な雇用創出も目標としています。

今を生きている意味

杉浦さんのもうひとつのプロジェクト、気仙沼で活動している人達が集まるシェアオフィス「co-ba kesennuma」

杉浦さんのもうひとつのプロジェクト、気仙沼で活動している人達が集まるシェアオフィス「co-ba kesennuma」

今後の展望として、「地元の女性が働ける仕事を増やしたい」、「ボランティアを仕事につなげてずっとかかわり続けてくれる人を増やしたい」など、今までやってきたことからどんどん枝葉を広げて行きたいと杉浦さんは言います。
人との出会いを大切にし、その時その場所に合った事を全力ですぐに実行する、そんな杉浦さんが一番に伝えたい事は何か聞きました。
「まだまだできることがあると思うので、ぜひ東北との関わり方を探してもらいたい。千年に一度の大震災と言われてますが、人間が百年しか生きられないとしたら、この千年に一度には出くわさない確率の方が高いですよね。(この少ない確率に出会った)その意味を考えたらいいんじゃないかと思うんです。」
杉浦さんの歩みはとどまるところを知りません。

ともしびプロジェクト
宮城県気仙沼市南町2-2-25
TEL/FAX 0226-25-8044
URL:http://tomoshibi311.com

記事提供:NTTdocomo「笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト」

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=11379)


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