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[寄稿] 2020年に「国際復興博覧会」開催を

東日本大震災から5年。被災地では復旧が着々と進む。大震災前の人々の豊かな暮らしとそれを支えていた血縁、地縁、仕事の縁などの絆が徐々に元通りになり復興が進む人もいるが、孤独と失意のなかで復興の歩みを進められない人も少なくない。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の決定以降、大震災の記憶の風化も言われてきた。目指すべき復興の像が曖昧になるなか、老若男女が共有できるゴールのイメージと、その里程標となる中期的な目標が必要ではないか。一案として、「復興五輪」を掲げる2020年の大会に合わせ、世界の人々と被災の経験および復興の知恵を交換する「国際復興博覧会」の開催を呼び掛けたい。

▽知恵知りたい

ファイト新聞編集部の子どもたちがネパール政府公式通訳者ジギャン・クマル・タパ氏と交流会を開いた=2015年8月28日、宮城県気仙沼市の仮設住宅で)

ファイト新聞編集部の子どもたちがネパール政府公式通訳者ジギャン・クマル・タパ氏と交流会を開いた=2015年8月28日、宮城県気仙沼市の仮設住宅で)

大震災後、宮城県気仙沼市の避難所で小学生の女の子4人が「大人たちを元気にしよう」と手書きした「ファイト新聞」は各メディアで報じられ、教科書にも載った。

2014年、広島市の土砂災害後、地元の小中学生の女の子2人がファイト新聞を参考に壁新聞「ファイト! 梅林しんぶん」を制作し話題になったが、これに続く〝姉妹紙〟が、ネパール大地震の被災地の学校から今年2月、気仙沼に届いた。題名は「カトマンズ ファイト リポート」。ファイト新聞のことを知ったネパール大使館関係者が母国の学校に伝え、授業に取り入れたことで実現した。

ネパールには国際援助が寄せられインフラの復旧が進むが、子どもの教育への支援は遅れがち。日本の被災地の子どもが発明したファイト新聞が無償の民間支援として海外に〝輸出〟され、他国の子どもたちを育み、復興に貢献する。東日本大震災後、各地に誕生した貴重な復興の知恵やアイデアについてもっと知りたい、と関係者は強調した。

▽復興大国

関東大震災、阪神大震災などの大地震や台風、津波など自然災害だけでなく、広島で長崎で沖縄で、あるいは空襲で焼け野原になった東京などで戦禍も被りながら、日本は決してあきらめることなく、海外から「奇跡」と呼ばれる復興を遂げてきた。国連機関の幹部から「日本は復興大国」と励まされたことがある。「ボランティア元年」といわれた阪神大震災の教訓と知恵が東日本大震災後、復興支援に生かされ、高齢者の健康づくりや生きがいの見いだし、子どもたちの学習支援など被災者同士の互助および支援者の多彩な活動が登場している。

被災地としての課題を解決するだけでなく、人口減と超高齢化の進む地方が復旧以上の創生を果たすために新しいエネルギー社会づくりを推進したり、農業や漁業の高度化を後押ししたり、企業によるCSR活動が東北で多彩に展開されている。IT(情報技術)など人と人を結びつける新商品・サービスの開発も、復興に向け効果を発揮している。さらに、復興庁が民間組織や自治体などと連携しての「心の復興事業」は、被災された人の「失われた絆」を回復させ、多くの「心」を救う確かな実績を重ねている。

復興博覧会は、こうした復興の知恵が集まり、交流する場所だ。ここでは復興をめぐる課題が共有され、従来は個々バラバラのさまざまな復興に向けた取り組みや支援が連携する機会になる。復興する力と復興を応援する力が底上げされ、加速されるはずだ。「同じ災害があっても二度と犠牲者を出さない」社会をつくることが復興の最終的な目標とすれば、復興は達成するものではなく、防災意識を向上させることも含めた常日ごろの現在進行形の営みとなり、復興博覧会は災害に対して人を啓発し、賢くする役割を果たすだろう。見本市や物産展でもあれば、新しい復興産業として被災地の経済再生を後押しそうだ。

▽復興星に生まれ

2015年10月25日開催「ダンス博 ふたたびネパール」で福島とネパールの子ども、観客も加わり一緒にダンスをする様子(復興博facebookより)

2015年10月25日開催「ダンス博 ふたたびネパール」で福島とネパールの子ども、観客も加わり一緒にダンスをする様子(復興博facebookより)

昨年10月25日、東京都新宿区の中学校で復興応援の慈善イベント「ダンス博 ふたたびネパール」(NPO法人復興博主催、復興庁など後援)が開かれた。参加者は、福島の小中高生とネパールの子どもら計100人余り。約9千人が亡くなり、800万人が被災したネパール大地震から半年のこの日、福島のダンスグループ「エクスプレションD.S.」が東京のネパール人学校の児童らに被災体験を伝え、ダンスを通してエールを交換した。

生活や文化の中心にダンスがあるネパールの子どもと福島の子どもが一緒に踊った際のインターネット動画は、国内外から27万を超える閲覧を重ね、多くの賛辞が寄せられた。

「エクス―」は大震災後、コンクールやイベントなどの場でダンスを通じて「福島の心」を伝えてきた。そのひたむきな姿を見たネパール人学校の幹部は「被災した日本の子たちが他国のために踊る。その姿に胸が熱くなりました」と涙を浮かべたという(共同通信配信記事より)。メンバーたちはネパールの子どもと積極的に交流して、「心が復興している」自分自身に気づいたという。国内外の援助に感謝し続けてきた福島の子どもらが「お互いさま」の交流で、今度は感謝される。被災の経験の交換が、復興を後押しした。

この地球上を見渡せば、「いつも、どこかで、誰かが」自然災害や戦災などに襲われ、復興を余儀なくされている。だからこそ、この「復興星」に生まれ暮らすわたしたちは人々の命と心を救うために、被災の経験と知恵を交換する必要がある。2020年国際復興博覧会は、これまでに災害で犠牲になった方々へのせめてもの鎮魂の捧げ物でもあり、復興五輪開催地である復興大国にふさわしい人類社会への貢献といえないだろうか。

分/小池真一(ジャーナリスト、復興博メンバー)

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=12835)


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