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使う人が木を通して自然の楽しさ感じられる器づくり

main_image有限会社 遠藤正商店
会津塗の職人工房から始まり、塗り物の修復と販売をしながら、全国各地域へ行商を続けていた事が、製造販売への第一歩となりました。
現在では伝統ある会津漆器を、現代の生活様式に合わせ、職人とともに考え・創り・伝えていく、商品企画・デザイン開発および流通販売などで会津のモノづくりを支えています。

「人と木を語らう」をコンセプトとした「seme」(セーメ)

東日本大震災当初、風評被害や取引先の喪失(宮城県、岩手県の取引事業所が津波で全壊)により、取扱品目の6割を占める漆器類の売上げが30%以上の減少してしまいました。震災後から新たに企画製造した新会津張り子の民芸品に復興需要があり、その減少分をある程度補填する事ができました。その後も漆器の売上は回復せず、民芸品の売上も復興需要が終わりつつあり、現状の売上は震災前比で2割程度減の状況となっています。元々、伝統産業の衰退が問題視されていましたが、震災(風評被害)により加速し、漆器等の売上減少に伴う廃業など、職人の確保や後継者の問題等が更に顕在化してしまいました。contents_image1

そういった状況が続くなかで、地元の森林資源であったり、職人さん達との繋がりであったり、地域に根付いた文化や、それを支える人々との出会いや地場産材等の大切さを、一層深くに感じることが多くなりました。
例えば仮設住宅にしても、地元産材を豊富に使ったログハウス調にすることで、そこに住む人々の心を少しでも温かく安らげる住宅に仕上げる。厳しい環境にあっても、人々に寄り添いながら、現状で出来る事から行動する…そんな建築屋さんとの出会いから始まり、馬搬と言う方法(車ではなく馬で木材を運ぶ、道路整備をあまり必要とせず、自然にやさしい運搬方法)で木を切り出す馬方(うまかた)さんや、南会津の木を使い子供向けのおもちゃを作る方々と出会うことで、地域の素材を活かし地元の職人さんが丁寧に手仕上げをする「メイドイン会津」の製品作りで、木の器の良さを通し、そこに関わる人々の想いを伝える、「seme」というブランドを立ち上げました。

(シナ材の木目を生かしたTsubaki_ liquer cup:手前の5つ 家族や仲間が同じ器で楽しめるよう無色・青・白・緑・赤と塗りが施されています。)

(シナ材の木目を生かしたTsubaki_ liquer cup:手前の5つ 家族や仲間が同じ器で楽しめるよう無色・青・白・緑・赤と塗りが施されています。)

「seme」とはイタリア語で「種」と言う意味です。種から木が育っていき、その木から木工製品を作り、アイディアであったり、デザインが生まれたり、人が関わったりして、その輪が大きく広がっていきます。その基になっているのが「種」で、購入し使ってくれた方が、自然木の良さを感じてもらえるきっかけになることを目指して「seme」と名づけました。
アイディア、デザイン、商品、出会い、生活の喜びは、小さなきっかけから大きくなって広がっていく、そんな思いをこめて「seme」は出来上がっています。大きな木が小さな種から生まれるように、人間関係や大きな輪も小さなきっかけから広がるようになる、未来に希望という芽がある、その種を大切に紡いで受け継いでいくブランドです。

大変だったのは、材料の確保・作り手の確保・販路の確保の三つ。

まずは、材料の確保です。素材となる木材はありますが、木の良さを知ってもらうというコンセプトにあわせて木材を選定しています。製品を見ていただけるとわかると思いますが、美しい木目を活かした仕上がりにしています。今までは漆で塗り仕上げる漆器の素材でしたが、塗リ込む事で隠れていた水シミや節目が表に出るものは、仕上げが難しい材料になってしまいます。
もちろん自然を大切にし、木を無駄なく使うという意味で、仕様違いの漆塗りの器としても仕上げていく訳ですが、木目をきれいに活かせる木材を集めるのに苦労しました。
今は、地元の製材所さんや職人さんと手分けして、原材料を集めるルート・人脈が出来たことで解決に向かっています。contents_image3

次に作り手・職人さんの確保です。細いサイズで、口触りが良くなるように薄挽きで作っています。この薄さで作ると非常に変形しやすいのですが、縦挽きロクロという技法(木の年輪に対して垂直に削りだしていく方法)で作ることで変形しにくいものにしています。この縦挽きで、かつ、これ程の薄挽きで仕上げられる職人さんは、会津でも僅か数名しかいません。そのうちのお一方に、なんとか専任で製作をお願いすることができました。
とはいえ貴重な技術力となりますので、今後も地域全体で人材の育成を考えていくことが必要です。
現在は若手が少しずつ育っている状況で、解消に向けての努力を続けているところです。

(職人の手作業で一つずつ丁寧に挽いていきます。乾燥→粗挽き→乾燥→仕上げ挽きと2回目の乾燥まで2ヶ月程の時間をかけて変形しにくい器に仕上げます)

(職人の手作業で一つずつ丁寧に挽いていきます。乾燥→粗挽き→乾燥→仕上げ挽きと2回目の乾燥まで2ヶ月程の時間をかけて変形しにくい器に仕上げます)

(削り出し後、乾燥中の器 左からTsubaki_liquer cup、Tsubaki_tea cup、Obi_cup。Obiシリーズはスタッキングが可能です。)

(削り出し後、乾燥中の器 左からTsubaki_liquer cup、Tsubaki_tea cup、Obi_cup。Obiシリーズはスタッキングが可能です。)

最後に販路についてです。漆器作りの技法といいつつも木目を前面に出した商品ですので、漆塗りの和食器と同じ売場には並ばず、あっても違和感がありますよね。木の良さを理解して頂き、自然の恵みと温かさを感じてもらいたい、家族全員で食卓の話題にしながら使っていただけるよう、こだわりの「テーブルウェア」という分野で少しずつ販路を探して、徐々に声がかかる状況になりました。

使い手の気持ちに重きを置いたものづくりで、きっかけを作りたい

ウレタンのクリア塗装で木目を活かした仕様にすることで、手にした質感や触感、口当たり、木目の美しさなど、五感に訴える商品に仕上げました。
会津では、漆の美しさや、伝統技法を魅力の中心に据える商品が多い中、作り手側から発信の商品アピールだけでなく、「手触りの楽しさ」とか、「熱いモノでも手に熱さを感じず、一味違う美味さを感じる」と言った使い手の気持ちに重きを置いたものづくりを心がけています。

今まで漆器の用途に多かった、ハレの日や記念日など、特別な食卓中心で使うのではなく、5色のラインナップを自由に選べて、スタッキングが出来る仕様とすることで、家族が普段の食卓に、毎日使って飽きのこない器となっています。

(ショールームに並ぶ「seme」cup4種とplate2種)

(ショールームに並ぶ「seme」cup4種とplate2種)

日々、木の器に触れることで、自然の美しさや、手触りの楽しさに気付いて頂く“きっかけ”に一役買えたら良いと考えています。
「シナってなぜ木目が綺麗なの?」とか「ケヤキって硬いの?」とか木の器に触れて頂くことで、自然の恵みや楽しさに興味を持ってもらいたいと思っています。

また、現在WEBや小売店にもご紹介していない製品ラインナップですが、本格的な塗りの漆器とは一線を画す「木目を活かした漆の器」も、普段使いのテーブルウェアとして商品化を進めています。こちらも自然の美しさや手触りの楽しさに気づいていただく“きっかけ”になるような商品に仕上げていきたいと考えています。

main_image有限会社 遠藤正商店
所在地   福島県会津若松市金川町1-4
電話番号  0242-23-1567
FAX番号  0242-23-1562
営業時間  9:00 ~ 18:00
定休日   日曜日・祝日 第2、 4土曜日
URL:http://www.ten-craft.com/
記事提供:NTTdocomo「笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト」

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=14035)


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