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三陸復興への希望を込めて開発 魚のおいしさ “そのまんま”の一夜干し

main_image有限会社北三陸天然市場
岩手県久慈市に店舗を構え、北三陸・久慈の海産物を中心に販売を行っています。商品開発に力を入れており、地元の特産物を生かしたオリジナル商品が話題になっています。商品はネットショップでも購入することができます

「北限の海女」の地として知られる、岩手県久慈市。平成13年、産地直送市場としてオープンした北三陸天然市場は、この地で採れる海と山のおいしい資源を生かした商品開発を強みとしています。三陸といえば海産物というイメージが強いですが、代表を務める小笠原ひとみさんは「資源は回っています」と語ります。「山から生まれるミネラルは、川を通じて海へ流れ込んでいます。山も海も、両方があるからこそ、おいしいものが生まれるのです」

こうした考え方のもと、海の恵みである鮭と、山の恵みであるひえや粟を組み合わせたつみれなど、久慈の資源を生かした個性的な商品を次々と開発してきた小笠原さん。震災が起こったのは、開発した商品をどう販売していこうか、と構想を練っていたころでした。

店舗には工場も併設されており、商品開発もここで行っています。

店舗には工場も併設されており、商品開発もここで行っています。

無我夢中で走り続けるしかなかった

店舗は海から離れたところにありましたが、すぐそこまで波が来ていました。直接津波の被害を受けなかったとはいえ、港に借りていた冷蔵庫は流されてしまいました。周囲の状況もまったくわからず、先の見えない中で、小笠原さんは「社員たちをこのまま雇っていけるのだろうか…?」と不安に押しつぶされそうになったといいます。

しかし、震災から1週間もしないうちに小笠原さんは仕入れに出かけていました。電話がつながるようになると、「いつでも買いに来て」とあちこちから連絡が入っていたのです。「大きな被害を受けた企業がたくさんあるからこそ、動ける私たちはやれることをすべてやらなくては、と思いました」

小笠原さんは避難場所への差し入れも頻繁に行っていたといいます。

小笠原さんは避難場所への差し入れも頻繁に行っていたといいます。

当時の状況を、小笠原さんはこう振り返ります。「言葉では言い尽くせないくらい、本当に大変でした。でも、誰かに『乗り越えろ』と言われているような気がしたんです」

三陸復興につなげる新商品開発への道

震災直後の状況が落ち着いたころ、小笠原さんのもとに商品開発の依頼が舞い込みました。久慈市が岩手大学に依頼した復興支援商品である干物を共同開発してほしいというのです。これまでに開発した多彩な商品と、干物の開発にも取り組んできた実績が評価されてのことでした。

「久慈の力になれるなら」と引き受けたものの、干物は小笠原さんが10年間取り組んでいてもなかなか思うような商品が出来なかった商材でした。しかも、小笠原さんには「保存料を使わず、魚本来のおいしさをそのまま届けたい」という想いもありました。保存料を使わなければ賞味期限は短くなり、購入しづらくなってしまいます。保存期間を伸ばすには塩分濃度を高くすることが考えられましたが、「そのままのおいしさ」にこだわる小笠原さんは、ほかの方法を模索する必要がありました。大学の研究室へ通い、開発に取り組む日々が続きました。

おいしさそのまんま、「潮騒の一夜干し」

こうして生まれたのが「潮騒の一夜干し」シリーズです。カギとなったのは、天然のローズマリー成分と独自の乾燥製法でした。乾燥工程前の前処理の浸漬液にローズマリー抽出成分を加えることで、保存料を使わず、素材の風味やおいしさを保ったまま日持ちさせることを実現。塩分量を抑えることもできました。また、カラカラになるまで乾かすのではなく、適度に水分を残すことのできる乾燥製法を確立したことによって、これまでになかったジューシーな干物となりました。小笠原さんの思い描いていた、魚そのもののおいしさを閉じ込めた干物が出来上がったのです。

ほっけ、さんま、かれい、さば、鮭の5魚種を商品化。魚種ごとに異なる最適な乾燥時間で作っています。

ほっけ、さんま、かれい、さば、鮭の5魚種を商品化。魚種ごとに異なる最適な乾燥時間で作っています。

小笠原さんが商品開発に取り組み始めてから、2年が経過した平成26年のことでした。「数えきれないほど壁があって、『もうだめだ』と何度も思いました。でもその度に、周りの人が励まして、助けてくれたんです。間違いなく、私一人では出来なかった商品でした」

力を合わせ、久慈から三陸の復興を

「水産が復興しないと、三陸は復興しない」

小笠原さんはその言葉を胸に留めているのだといいます。そして、その復興の出発点が久慈であれば――。その一心で、震災後を駆け抜けてきました。

「『潮騒の一夜干し』は、いろいろな人の力を借りて、ようやく完成した大切な商品です。幸いなことに、通信販売で人気になりつつあります。久慈の定番商品として、育てていきたいですね。久慈の特産物を使った新たな商品開発にもどんどん取り組むつもりです」。小笠原さんは前を向いて歩み続けます。

main_image有限会社北三陸天然市場
岩手県久慈市長内町29-29-5
URL:http://3ri9.shop-pro.jp/

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=14413)


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