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バスケと植樹で全国から人が集まる「大槌町」を

岩手県上閉伊郡大槌町で初夏に開催されているバスケットボール大会「桜木杯」。この大会は、「大槌町を、全国から人が集まるまちに」をスローガンに始まった「花道プロジェクト」の一環だ。今年4回目となる桜木杯に向かい、このプロジェクトの目指すところを聞いた。

「『桜木町』に『花道』を」から始まったバスケ大会

司会・進行を務める矢野さん(中央)と、撮影する河谷さん(右)。試合が終了するたびに、矢野さんはコメントを添えてアナウンスする。

司会・進行を務める矢野さん(中央)と、撮影する河谷さん(右)。試合が終了するたびに、矢野さんはコメントを添えてアナウンスする。

 大槌駅の北側の高台にある、城山公園体育館。バスケットボール大会「桜木杯」は、2012年5月の第1回大会からここで開催されてきた。
 参加者は20代、30代が中心。賑やかな音楽とともにコートも客席も活気で溢れている。試合は、ハーフコートで得点数を競う「3 on 3」の形式なので、中には女性のみのチームも。試合中も笑い声が絶えないが、レベルは高い。「参加チームは、『きっと勝てる』と思って参加すると意外に勝てず、また次も参加してくれたり。口コミでの広がりもあり、年々試合のレベルも上がってきている」と話すのは、「花道プロジェクト」事務局の矢野アキ子さんだ。

 矢野さんは広島県在住で、2011年5月にボランティアとして大槌町を訪れた。町内を流れる小鎚川の北側に位置する桜木町でがれきを片付けているときに、矢野さんは「この桜木町に、桜の花道をつくりたい。そして『桜木花道』といえば有名バスケットボール漫画の主人公。バスケでまちおこしができないか」と考え、後にボランティアで出会う映像作家の河谷秀行さんに相談。ふたりは意気投合した。

試合中の河合さん(左)

試合中の河合さん(左)

 最初に行なったのは、自分たちの考えを桜木町の人がどう思うかを確認すること。矢野さんと河谷さんは桜木町内の360軒のポストに、一軒一軒、構想を記したアンケートを入れて歩いた。その中で1人だけ、名前と連絡先を書いて戻してくれたのが、大槌町の社会人バスケチーム「JOINT」に所属する河合秀保さんだった。
 矢野さん、河谷さん、河合さんの3人は、2011年11月に大槌町で初めて顔を合わせ、バスケのプロジェクトを立ち上げることを決める。12月には、JOINTメンバーとも顔合わせし、ここに町内外のメンバーによる「花道プロジェクト」が誕生することになった。
 しかし、事はなかなか具体的に進まない。腹を決めた矢野さんは、2012年4月、大会の運営方法を知るために、プロバスケットボールチーム「岩手ビッグブルズ」の事務所がある盛岡市へと1人で向かう。それから約1ヶ月半で会場をおさえ、スケジュールを組み、第1回桜木杯の開催にこぎつけた。

桜の植樹と屋外コートで、年中まちに人が集う仕組みを目指す

試合の合間には「お菓子投げ」などのプログラムもあり、来場者が一緒に楽しめるような工夫もある。

試合の合間には「お菓子投げ」などのプログラムもあり、来場者が一緒に楽しめるような工夫もある。

 矢野さんにはバスケ大会運営の経験もまちおこしの経験もない。「ただ、できない理由を考えないだけ。どうやったらできるかだけを考える。私はバスケはできないし、大槌町の外の人間。だからここの方の意見を否定せずに聞きたい。そしてどうしたいかを尋ね、10やるのは難しくても、3だけならできるんじゃないか、とちょっとずつ物事を進めてきた」と話す。桜木杯では、参加チームのメンバーとしてコートにも立つ河合さんは、「大槌ではまだ、誰もが自分の生活を考えるので精一杯。そんな中、こうして町に来て、一つずつ進めてくれることに、本当に感謝している。他にも、岩手県内や他県からの参加者が、一緒に大会を盛り上げてくれる。こんなことは、地元の人だけでは決してできなかった」と言う。
 矢野さんは、「プロジェクトがまちの文化にならなければ意味がない」と断言する。「きっかけを作ったり、外から人を連れてくることは私にできても、まちを作っていくのはそこに暮らす人にしかできない。だから若い人もお年寄りも、みんなが両輪になってできることをと考えた」。

写真4

 そこで花道プロジェクトがバスケ大会の開催と同時に進めてきたのが、桜の植樹だ。桜木町に桜並木を作り、新たな観光名所とするだけでなく、地域住民の防災と健康に寄与する避難道、遊歩道としても、整備が必要と考えた。しかし、その許可を取るにも、地域の意向を確認するにも、地元とのつながりが欠かせない。きっかけを探す中で矢野さんは、桜木町に暮らす澤口勝美さんと出会う。それから、植樹については澤口さんを中心に地域住民での話し合いがもたれ、2013年に21本、2014年に22本の苗木の仮植えも完了した。

 「あとは、バスケットコートを屋外に作ること」と矢野さんは構想する。「桜の時期にはその見所に人が集まり、大会の時期に人が来てくれても、年間を通じた人の動きを作るためには屋外コートは不可欠。屋外コートができれば大会の時以外でもバスケをするために、年がら年中若者が集う。その意味でも植樹に加えて屋外コートは必要だと、河谷さんとは最初から話していた」。河谷さんも、「大槌町は海も山も近く、自然に溢れている。バスケのできる施設ができ、中高校生の合宿で賑わうようになれば」と言う。現在、屋外コートをつくるための募金活動も行っている。

 大会は毎年6月頃と11月頃の年2回開催しているが、今年は8月9日にも商店街の駐車場での開催が決定した。矢野さんは言う。「8月の『大槌きらりカップ』では初めて小学生が参加する。そして11月には車椅子バスケットボールの試合も組んでいる。少しずつ、大槌町があらゆるバスケットボールファンが集まる場所になってきた。『復興』という冠を取り払い、全国の“バスケ馬鹿”を受け入れられる、そんなまちになるよう、プロジェクトも10年かけて、一緒に成長していきたい」。

 大槌町に集まるバスケファンひとり一人が、楽しみながらまちの文化を踏み固める。だからそのための機会をと奔走する花道プロジェクト。「どんな場所に人は集まるか?」。その問いを長い視野で突き詰めてまちと向き合い、具現化を進める取組みだ。

文/井上瑶子

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=10787)


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