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オリジナル生地がかわいい 南三陸の手しごと工房

main_image南三陸ミシン工房
東日本大震災で被災した女性たちを支援する「ミシンでお仕事プロジェクト」から生まれた団体。2011年にプロジェクトをスタートさせ、2013年春にNPO法人化した。南三陸町を中心に、石巻市、一関市などに住む女性たちが参加。オリジナル商品の製造・販売のほか、アパレル企業などの仕事も請け負っている。

まるで別荘のようなアトリエを訪問

緑に囲まれた通りにぽつんと建つ、ななめに傾いた屋根が特徴的な一軒家。この建物が、今回お邪魔する南三陸ミシン工房のアトリエです。なんともかわいらしい外観のアトリエから、南三陸を表したオリジナル商品が生み出されていると聞き、さっそく見せていただきました。

入り口のイラストは、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」の皆川明さんによるもの。南三陸ミシン工房とご縁があり、描いていただいたそう。

入り口のイラストは、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」の皆川明さんによるもの。南三陸ミシン工房とご縁があり、描いていただいたそう。

南三陸を表したオリジナル生地がユニーク!

南三陸を表したオリジナル生地のひとつに、ウニ柄のものがありました。
え! ウニ!? と思いましたが、実際に見てみると、鮮やかなオレンジ色にウニが踊っていてとってもユニーク。見ているだけで明るい気持ちになってきます。

南三陸の自慢である「ウニ」の柄

南三陸の自慢である「ウニ」の柄

南三陸ミシン工房では、このようなオリジナル生地を使ったペンケースやポーチの製作・販売をしています。ウニ柄のほかに「南三陸」の文字をイラスト化して散りばめた柄もあり、こちらは涼しげな印象です。オリジナル生地の商品は、地元のお土産屋さんでも人気なのだとか。

手前の2種類がオリジナル生地の商品。ポーチやペンケースのほかに、バッグやティッシュケースなどさまざまな商品がある。

手前の2種類がオリジナル生地の商品。ポーチやペンケースのほかに、バッグやティッシュケースなどさまざまな商品がある。

「ミシンがあったらいいな」という被災地の声から生まれた工房

そもそも、南三陸ミシン工房はどのようにして生まれたのでしょう? 代表理事を務める熊谷安利さんにお話を伺いました。

「始まりは、震災後のボランティアで物資の支援を行っていたときでした。現場から『ミシンがあったらいいな』という声が聞こえたんです。それで中古のミシンを手配してお渡ししたら、とても喜んでもらえました」

南三陸ミシン工房 代表理事の熊谷安利さん。ご両親は岩手県の出身。

南三陸ミシン工房 代表理事の熊谷安利さん。ご両親は岩手県の出身。

さまざまな物資が送られてくるなか、サイズの合わない服を直したり、裾上げしたりするのに、ミシンがあればとても便利です。かつて、町にほど近い場所に洋裁学校があったため、裁縫の得意な方が多いという特徴もありました。そこで、熊谷さんたちはただミシンを渡すのではなく、講習会を開き、ミシンを使って商品づくりの支援を行おうと考案。きちんとした商品ができれば、南三陸に住む女性たちの新しい仕事になります。物資の支援から、長期的な仕事の支援へとシフトし動き出しました。

「講習会は大盛況でした。印象的だったのが、みなさんの表情。最初は暗い顔をして、うつむいて会場に来た方が多かったんです。それが、講習会が終わるころには『久々に楽しかった』と明るくなっていて。ミシンを使った講習会はほかの地域でも行っていたのですが、南三陸の人たちは特に真剣ですごかった。これは運営側も本気になって続けていかないと、と思いましたね」

こうしてミシンで南三陸に仕事をつくるプロジェクトが立ち上がり、NPO法人の設立へとつながっていったのです。

ミシンを踏んでいる間は無心になれる

この町には、今でもスーパーマーケットがありません。震災で流されてしまったまま、再建されていないのです。大半の家屋が流され、体ひとつで逃げて助かったという方ばかり。仮設住宅で暮らしているメンバーもいます。

アトリエの内部。定期的に集まり、全員で作り方を確認したり、できあがった商品を検品したりする。

アトリエの内部。定期的に集まり、全員で作り方を確認したり、できあがった商品を検品したりする。

そんな南三陸の人々にとって、集中してミシンを踏んでいる時間は、辛い思い出から離れて無心になれる時間なのだそう。その時間が、生活を支える仕事につながるとなればなおさらがんばれる。また、ミシンさえあれば、自宅で作業することができます。家を空けずに取り組める点も、ミシンの仕事が喜ばれている理由の一つです。

初のオリジナル商品「がんばっぺし! バッグ」に作り手のメッセージを込めて

メンバーは年齢や裁縫の経験もばらばら。でも、自分たちの手で商品をつくることに並々ならぬ熱意を持っている点は共通しています。裁縫の得意な人が講師役になり、初心者のメンバーをフォローしながら技術を高めてきました。というのも、南三陸ミシン工房では、一つの商品を最初から最後まで、一人で担当します。たとえばポーチの形が縫えたとしても、チャックをきれいに縫い付ける技術がなければ商品を仕上げられません。お金を出して買っていただくものなので、検品は妥協できない。最初のうちは、何度もやり直しになるメンバーもいたそうです。

手前にあるのが「あんだもがんばっぺし! バッグ」。このバッグを作る過程で、3枚の布をつなぎ合わせる技術、裏地を縫い付ける技術、持ち手をつける技術など、さまざまな技術が習得できるようになっている。

手前にあるのが「あんだもがんばっぺし! バッグ」。このバッグを作る過程で、3枚の布をつなぎ合わせる技術、裏地を縫い付ける技術、持ち手をつける技術など、さまざまな技術が習得できるようになっている。

一方、新たな商品展開を模索していた熊谷さんは、あるとき百貨店のバイヤーからこんな言葉をかけられました。

「現地でがんばっている皆さんからメッセージを発信したらどうですか?」

この言葉をきっかけに生まれたのが、初のオリジナル商品「あんだもがんばっぺし! バッグ」。丈夫なカーテン生地と、全国から送られてきたはぎれを組み合わせた小さなバッグです。正面には「Hang in there!(がんばって!)」の文字が。

「『がんばっぺ(がんばれ)』に『し』がつくと、“一緒に”の意味になるんです。私たちは私たちの場所で、受け取ったあなたはあなたの場所で、困難があっても一緒にがんばろう、というメッセージが込められています」と熊谷さんは話します。

真剣に、楽しく! メーカー担当者が驚くほどミシンを使い込んで取り組む

最近では、技術の向上とともに請負仕事も増えてきました。一人で全工程を担当するため、全員が同じ品質で商品をつくれるよう、常に勉強と練習が欠かせません。ミシンのメンテナンスをしてくれているbrother(ブラザー)の社員の方から「家庭用ミシンをここまで使う人はいませんよ」と言われるほど、初代の家庭用ミシンは使い込まれていました。

2015年にクラウドファンディングを実施し、工業用ミシンやクーラーを導入したそう。

2015年にクラウドファンディングを実施し、工業用ミシンやクーラーを導入したそう。

熊谷さんはメンバーがどんどん成長していく様子を見つめています。「自分の作ったものが世に出るというのは、自分自身が認められることでもあります。たくさんの商品を作る中で、メンバーにも自信がついてきたと思いますよ」

アトリエでは、きびきびと作業に励む女性たちの姿がありました。真剣に、でもどこか楽しそうに仕事をしている様子を見ていたら、「あなたもがんばって」と言われた気がしました。

main_image南三陸ミシン工房
宮城県本吉郡南三陸町歌津田表42-1
URL:http://www.mishinkoubou.org

提供元:東北復興新聞 (http://www.rise-tohoku.jp/?p=14479)


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